イラコアナゴの特徴と産地やさばき方を解説!気になる味や骨が多いのかを調査!

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イラコアナゴは「深海アナゴ」と呼ばれることのある深海魚です。
生息地域が北太平洋・インド洋・地中海を除く大西洋と実に広いため、魚が好きな人であれば一度は口にしている魚ではないかと思います。

スーパーで穴子の蒲焼きを買ったことはありますか?
その穴子は、実はイラコアナゴであることが多いんです!

知らずに日本人が食べている謎の深海魚「イラコアナゴ」の生態・味・骨の特徴や産地、捌き方を解説しますので、是非ご覧ください。

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イラコアナゴとは?

イラコアナゴとは、水深230m~3200mに生息している深海魚です。
ウナギ目に所属するホラアナゴ科で、3亜科10属32種あると言われている中のホラアナゴ亜科に属します。
市場では沖ハモ・クロハモ・カラスハモと呼ばれることもあります。
イラコアナゴは深海魚なのですが、乱獲によって値段が高騰している真アナゴの代用品として、回転ずし店やスーパーでお手軽に食べることができます。

イラコアナゴの特徴

深海魚は「見た目がグロテスクなのではないか?」と思われがちですが、パッと見た感じはあまり真アナゴと変わりません。
体調は約80㎝前後で、体の色は全体的にグレーです。
上顎よりも下顎の方が長いため、少ししゃくれていて口先も少し尖っています。
よく見ると頭部や体の形が少し真アナゴとは違うものの、あまり見た目に抵抗のある方は居ないのではないかと思います。

イラコアナゴはエラの開く部分がお腹に繋がっているため、「喉裂きウナギ」と呼ばれることもあります。
深海アナゴ・沖ハモ・クロハモ・カラスハモと呼び名が多いイラコアナゴですが、英名は
Cutthroat Eel(カットスロート・イール)です。

MEMO
Cutthroat…人殺し・凶暴なという意味。
Eel…ウナギ・アナゴなどの長い魚の総称。

英名を直訳すると、“人殺しウナギ“や“人殺しアナゴ”になります。
というのも、実は凶暴な魚だと言われていて、自分よりも大きい魚に噛みついて食べようとするらしいです。
2004年には、イラコアナゴが自分よりも大きいイカを捕食しようとしている映像の撮影に成功しているようです。
歯が小さく針のようになっているため、人間でも噛みつかれたら怪我をすることは間違いありません!



イラコアナゴの産地は?

生息地域は北太平洋・インド洋・地中海を除く大西洋で、日本では主に宮城県・北海道・岩手県・青森県で獲ることができます。
外国では、台湾・ハワイ・オーストラリア・アイルランドなど様々な国で獲ることができます。

イラコアナゴを上手に捌く方法は?


イラコアナゴを手に入れたけど、どう捌いたら良いかわからないとお困りの方のために、イラコアナゴの捌き方をご紹介します。

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イラコアナゴだけに限らず、アナゴ・ウナギに共通する捌き方ですので、覚えておくと便利かもしれません。


  1. まず木のまな板にイラコアナゴを置いて(背を自分に向ける)、目にアイスピックなどを刺して固定します
  2. ヒレ(ヒレが無ければ顔から約5㎝のところ)の手前から包丁を入れて骨にそって上部を捌きます。このとき包丁が突き抜けないよう注意しましょう
  3. 体の中部から下は、包丁の先端部分に左手の親指を添え、骨にそって尻尾までスーッと切っていきます。このとき、骨に包丁が当たっていることを感じながら切ると切りやすいです
  4. 尻尾まで切れたら開き、開きづらいと感じる場所には再度包丁を入れます
  5. 体の上部に内蔵があるので、身を大きく削ってしまわないように刃の先端で切り込みを入れ、手と包丁を使って取り除きます
  6. 逆さ包丁(刃先を上に向ける)を身の真ん中に入れます。逆さ包丁を入れることにより、中骨を取り除きやすくなります
  7. 手前にある背骨を包丁の上部分を使って、身長に捌いていきます。身を抑えながら切ってくださいね
  8. 尻尾を切り、尻尾を引っ張りながら背びれを歯の先端で切っていきます
  9. 頭と身を切り離します
  10. 開いているイラコアナゴを折り、腹びれに切り込みを入れて腹びれを引っ張りながら取り除きます


魚を普段からおろしている人は簡単かもしれませんが、慣れるまで上手く捌くのは難しいかと思います。
プロの寿司職人などが出している動画もありますので、そちらを一度見てイメージトレーニングをすると良いのではないでしょうか。


イラコアナゴってどんな味?


真アナゴとイラコアナゴを比べて食べてしまうと、あまり美味しく感じないかもしれませんが、身がプリッとしていて脂も乗っていて美味しいです。

味覚や鼻が敏感な方は、若干の臭みを感じることがあるかもしれません。
イラコアナゴをお刺身にして食べる機会は中々無いと思いますが、刺身で食べると独特の香りとムチムチ感を味わうことができるそうです。

注意
「お刺身にして食べたい!」と思われる方もいると思いますが、ウナギ目には血液中に毒が入っているため、基本的に生で食べることはできません。

きっちりと血抜きをすれば生で食べることができますが、血抜きを完璧にできる自信の無い方がお刺身で食べるのは危険です。

もし血が残った状態でお刺身を食べてしまうと、下痢・嘔吐・感覚異常・呼吸困難に陥り、死亡する可能性があります。

また、調理中に血が目に入ってしまうと結膜炎を起こす可能性があり、最悪失明しますので、注意して調理して下さい。

ただ、加熱して食べる場合は毒を気にしなくても大丈夫です。
というのも、60度以上の熱で5分~7分火を通すと毒が変性して無くなるからです。

刺身で食べるのは危険なので、火を通して食べるようにしましょう。
お店でハモの刺身として出されている場合は、食べて大丈夫かと思います。

スーパーで生のウナギやイラコアナゴが販売していないことに疑問を抱く方も多かったのではないでしょうか。
まさか、スーパーでウナギやイラコアナゴの蒲焼きを売っている理由が、熱で毒を変性させて消費者に安全に食べてもらうためだったとは驚きですよね。

イラコアナゴは骨が多い?


骨が多い魚を食べるとき、一々骨を取り除く作業は面倒ですよね。
骨を取り除くのが面倒で魚が嫌いだという方も中にはいらっしゃいます。

ウナギや真アナゴも群を抜いて美味しい魚ですが、残念なことに骨が多いですよね。
もしもイラコアナゴの骨が真アナゴよりも少なければ、骨の少ないアナゴとして人気がでるのではないかと思いましたが、こちらも残念ながら骨が多い魚のようです。

大きい骨ではなく小骨が多いので、小骨を気にしない方にとっては気にならない量ではあります。
骨の硬さもあまり硬くはないので、よく噛んで食べれば大丈夫ですよ。
骨はコーラなどに含まれる酸で柔らかくすることができるので、一度酢に付けて水で洗っても良いかもしれません。

ただ、酢につけることによって骨は溶けますが、味が変わってしまいます。
そのため、自分でイラコアナゴを調理する方には、蒲焼きよりも天ぷらにすることをおすすめします。

脂がジュワっと身がフワッとしますし、イラコアナゴ本来の味を楽しむことができます。更に、骨を気にせずに食べることができるので、是非天ぷらにしてみてくださいね。
イラコアナゴ本来の味が苦手だという方であれば、タレの味が濃い蒲焼きの方が美味しく感じるかもしれません。

まとめ

・イラコアナゴは水深230m~3200mに生息している深海魚で主に日本では宮城県・北海道・岩手県・青森県で獲ることができる

・大きいものであれば体長80cm以上で体の色はグレー

・えらの開口部が腹部に繋がっていることから「喉裂きウナギ」とも呼ばれている

・市場では沖ハモ・クロハモ・カラスハモと呼ばれてハモ料理を食べられる店ではイラコアナゴを使われていることもある

・上顎よりも下顎の方が前に出ているしゃくれ顔で針のような小さい歯が特徴的

・自分よりも大きい魚にでも平気で噛みつくことから、英名でCutthroat Eel(カットスロートイール)=人殺しアナゴと呼ばれている

・真アナゴの代用品として回転ずし店やスーパーなどで激安で販売されている

・捌き方は、木のまな板とアイスピックなどで目を刺し、骨にそって切り身を開く。内臓を取ったら骨を取り除き、尻尾と背びれ、腹びれは引っ張りながら取れば取りやすい

・ウナギ目の魚は血液中に毒があるので、刺身として食べることは基本的にできないが60度以上の熱で5~7分加熱すれば毒を消すことができる

・真アナゴと比べると味は落ちるが、十分美味しくて身がフワッとしているので、天ぷらにして食べることをおすすめします

・若干の小骨は気になりますが、柔らかいのでよく噛んで食べましょう

知らずに深海魚を食べていたなんてなんかショックだと思われる方もいるかもしれませんが、真アナゴよりも安く食べることができる上に、美味しくて手軽に手に入る魚ですので、家庭にとっては救世主なのではないでしょうか。

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