デメニギスの大きさや捕食方法などの生態に迫る!脳と目の位置ってどこなの?

デメニギスは太平洋に生息している深海魚です。
実のところこのデメニギスについては専門家も詳しく知らないことが多いんです。

デメニギスは深海に住んでいるのでなかなかお目にかかれず、
ましてや生きている姿を発見されることは今まで殆どありませんでした。

デメニギスの存在は1930年代から確認されていましたが、
見つかった個体は漁船の編みにかかったものでどれも傷だらけの個体ばかりです。

無傷のデメニギスが見つかったのは
2004年カリフォルニア州の沿岸部沖の深海で見つかった個体が初となります。

この個体は深海で泳いでいるところを遠隔操作無人探査機で観察されたもので

さらにもう1匹別の個体が発見され、今度は水族館に持ち帰って研究がされました。

この水族館に持ち帰った個体からデメニギスの生態や習性など
新たな発見や驚愕の事実が判明されました。

今回は深海に住む怪魚デメニギスについて調べましたので紹介します。

デメニギスの生態

デメニギスが暮らしているのは亜熱帯海域の水域400M以下の深海です。
日本の海でも東北より北の湖に生息しているそうです。

光がほとんど届かない深海を普段はゆらゆらと漂うように泳いでいます。
あまり活発に動くことはなく、唯一獲物を捕獲する時に
勢いよく動き始めます。

デメニギスの捕食行動

デメニギスの目は通常真上を向いたままです。
獲物が真上を通過すると僅かな影ができ
その影を捕らえ捕食します。

デメニギスは口が小さいので、
獲物になるには小魚やクラゲといった小さい生物が主です。

デメニギスの不思議な体

デメニギスは他の魚とは違う部分が多くあります。
一番は透明になっている頭

生物のなかで頭が透明なものはほとんどいません。
透明であるということはデメリットがあって
紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。

人間でも紫外線を受け続けると皮膚がんになってしまいますが
頭が透明だと最悪死に至ります。

デメニギスは深海魚なので紫外線がほとんど届かないので
その心配はありませんが深海魚でも頭が透明な動物は他にいません。

ではなぜ透明になるように進化したというと
2つの理由があると考えられています。

透明な頭の理由

1つは頭を守るため
なぜ透明になることが頭を守ることにつながるのか不思議ですが
その答えは頭のなかにあります。

デメニギスの頭の中はゼリー状の物質で満たされています。
ゼリー状の頭はクラゲの針を通さないので安全に捕食することができるんです。

クラゲの中には猛毒を持つ種類もいるのでそれに対する
デメニギスなりの生存戦略ということなんですね。

2つめはクリアな視界を獲得するため
デメニギスの目は常に真上を向いていますが
唯一捕食時に獲物を口に運ぶときにのみ真正面を向きます。

約90°上下に視界が動くので普通の頭だと
頭蓋骨や皮膚が邪魔をして見ることができませんが透明な頭のなかに
目を持つデメニギスなら可能です。

脳や目の位置について

デメニギスの頭の上部はゼリー状の物質で満たされていて
その下に脳と目があります。

デメニギス 目
正面に見える目のようなところは実は鼻で
デメニギスの目はエメラルドグリーンの筒状の部分です。

まるで私達が双眼鏡で覗き込んでいるような目を持っています。

デメニギスがなぜこのような進化を選んだのかわわかっていません。

ただ研究者の予想では筒状の目は
上を通った獲物の影を捉えるためと予想されています。

まとめ

今回は世にも奇妙な深海生物デメニギスを紹介しました。

デメニギスが公開された直後はCGと疑われるほど世間に衝撃が走りました。
デメニギスが発見され研究され始めたのは21世紀になったからなので
まだまだ新しい情報が出てくると思います。

地球上にはこんな生物もいると思っていただくと幸いです。

<追記>

デメニギスに関する新しい記事を更新しました


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