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特定外来生物とされている「カミツキガメ」。主に日本国内だと本州で生息しているカメですが、あまりその生態は知られていないですよね。
外来生物と認定されているのもあり、日本ではちょっと厄介者扱いされているカミツキガメですが、実は食用として食べるととても美味しいという情報も♪
今回は、そんなカミツキガメの生態や天敵、駆除、処分方法、食用として食べる際の注意点などを詳しく解説してきます!
カミツキガメとは
カミツキガメとは外来生物の一種で元々はカナダ南部から南アメリカ大陸の北西部に生息している生物。日本だと千葉県、静岡県に生息しているとされています。
東京都内でも生息が確認されていますが、どの程度繁殖されているかどうか、現時点では分かっていません。カミツキガメは夜行性で、水場を好んで生息しています。
ですが、カミツキガメの中にも種類があり、「北部個体群」と呼ばれているものは昼行性だといわれています。基本的には産卵以外で陸に上がることは少なく、昆虫類や甲殻類、魚類、貝類、両生類、鳥類、小型哺乳類の死体、植物の茎、葉、花、果実など、水底をまわりながらエサを食べます。
他の生物と比べると、エサとして取り入れられる生物や植物が多いのも、繁殖しやすい原因といえます。カミツキガメは甲羅の長さが最大体長50㎝、体重約30㎏にもなるほど大型で、食性が強いことで知られています。
特に成長したカミツキガメは、凶暴で動きも素早いです。首が長くて柔らかいため、標的に対して素早く首を伸ばして噛みつくことができるのです。また、寿命も80年とかなり長いので、一度生息が定着すると、被害が長期間に及ぶのではと懸念されています。
2005年には人への咬傷被害が報告されたこともあり、現在は特定外来生物として、駆除対象となりました。大型のカミツキガメに噛まれた場合は大けがも予想されるので、見かけた場合には注意が必要です。
日本での飼育は禁止されていて、飼育していた場合は、外来種被害防止法違反となります。
カミツキガメの天敵
そんなカミツキガメの天敵ですが、ワニや大型のヘビ、肉食の大型鳥類や哺乳類です。ですが、これらの動物はアメリカ大陸を中心に生息していており、日本には生息していません。なので、国内ではカミツキガメの天敵はいないのが現状です。
天敵がいないとどうなるかというと、もともと食用できるエサの種類も多いカミツキガメにとって、日本はまさに極楽。生息も繁殖もしやすくなっています。
カミツキガメは水中を中心に生息しているため、元々の生態系を乱さないためにも、駆除をしっかりと行っていく必要があるのです。
カミツキガメの駆除と処分方法
では、カミツキガメの駆除と処分方法とは一体どのようなものなのでしょうか。
というのもカミツキガメは成長段階で生息場所が異なるので、より効果的に駆除を実践していくには、成長過程ごとに方法を変えていく必要があるのです。
カミツキガメの成体と亜成体は、「もんどりワナ」という仕掛けを生息地に設置しておくのが一般的です。この捕獲方法は、実際に千葉県でも採用されており、実際に成果にも繋がりました。
さらに小さいカミツキガメの幼体は、水路などの細い場所が生息地となります。
この場合は、もんどりワナよりも小型のカニカゴの仕掛けを施して捕獲します。捕獲されたカミツキガメは、その後焼却処分されるのが一般的です。
こういった仕掛けですが、個人が行うのは危険が伴いますし、専門的な知識も必要となります。もし自分が住んでいる地区の近くでカミツキガメに似たカメがいると思ったら、地元の自治体へ報告するようにしましょう。
先述している通り、カミツキガメは凶暴で人を噛むことでも知られていて、大けがにも繋がる可能性があります。見かけても棒などでつついたり、触ったりすることのないよう十分に注意しましょう。
カミツキガメを食べる時の注意点
カミツキガメは一般的に食用ではありませんが、食べたことがある人からは美味しいととても高評価を得ている生物でもあります。どんな味なのか気になりますよね!
もし食べたいとなった場合は、自分でカミツキガメを捕獲するしかありません。ですが、捕獲の際はケガをしないよう注意が必要です。見つけて捕獲ができた際は、運搬や飼育などが禁止されているので、すぐに調理するようにしてください。
カミツキガメを調理する場合は、すぐに行わないといけないため、泥抜きをする時間的な余裕がありません。肉としては食感も良く、かなり食べ応えがあるようですが、多少の泥臭さは念頭に置いておく必要があります。
カミツキガメを捌く時は、甲羅と分厚い皮をしっかりと剥ぐようにしましょう。この皮がかなりクセの強いにおいを発しているので、残ってしまうと味も美味しくなくなってしまいます。また、寄生虫などが混入している可能性もあるので、十分に加熱して食べるようにしてください。
カミツキガメの美味しい料理レシピ
カミツキガメの肉は弾力があって、鶏肉やスペアリブのように食べ応えがあって美味しいと評判です。食べる時は捌いて肉を取りだし、軽く味付けをしてから、から揚げにして食べるのがオススメ♪
それ以外のレシピだと、スープに入れたり、お鍋用のお肉として使用しても相性抜群です!肉だけではなく、肝も絶品だと好評。
そのまま肝を鍋に入れて食べても良いですし、カミツキガメのダシが効いた汁の中にご飯を入れて、おじやにしても美味しく食べられます★
もし食べる機会があれば、ぜひ自分好みの味を探してみてください!
個人的に捕獲できた際にはそのように食べるのがオススメですが、一方でカミツキガメを食用として提供しているレストランはあるのでしょうか?
調べてみましたが、そういったレストランはありませんでした。そもそも、食用として流通していないのが原因だと考えられます。カミツキガメは特定外来生物なので、飼育や栽培、保管、運搬のいずれも禁止されています。見つけたらその場で処分しなくてはならないので、流通自体が難しい生物なのです。
食べられる機会が少ない分、もし仮にカミツキガメを捕獲できた際にはその美味しさを味わってみてください!
まとめ
・カミツキガメの天敵はワニや肉食の大型鳥類や哺乳類など。国内にはカミツキガメの天敵はいないのが現状。
・成体と亜成体のカミツキガメの駆除には「もんどりワナ」という仕掛けが効果的
・カミツキガメの幼体は小型のカニカゴの仕掛けを施す。
・カミツキガメは凶暴で大けがにも繋がる恐れがあるため触らないよう十分に注意する
・カミツキガメの調理は捌く時に甲羅と分厚い皮をしっかりと剥ぐ
・寄生虫が混入している可能性もあるため加熱して食べるのがオススメ
・カミツキガメは捌いて肉を取りだしから揚げやスープなどにするのがオススメで肝も絶品
カミツキガメは普段見かけることは少ないカメですが、仮に見かけたとしたら、危険が伴うので、必ず自治体へ報告するようにしましょう。また、もし食べる機会があれば、かなり美味だと好評なので、ぜひその食感と味わいを堪能してみてくださいね!
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