世界にはダチョウや絶滅したモアなど大きな鳥類がいます。逆に小さい鳥もいて最も小さいのがマメハチドリという種です。
手乗り文鳥という言葉がありますがマメハチドリの場合は指先に乗るのもお手の物です。コインや鉛筆に乗っている写真もよく見ます。
その小ささから世界では虫とマメハチドリを見間違える事件が多発しています。
日本でも蛾をマメハチドリと見間違えたニュースが報道されるくらいに虫とほとんど同じサイズなんです。
今回はマメハチドリについて詳しく調べてみました。
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マメハチドリの基本情報
世界最小・最軽量の鳥ことマメハチドリについてみていきましょう。
生息地 キューバ
生息域 湿原の森林
食生活 花の蜜や昆虫
体長 4~6cm
体重 約2g
ちなみにダチョウの体長は230cm、体重が135kgなのでマメハチドリと比べてそれぞれ46倍と6万7千5百倍の差があります(笑)
体長や体重に目を引かれがちですが、花の蜜を吸う鳥ってものすごく珍しいです。マメハチドリの小さな体じゃないと蜜を吸うことはできません。
蜜を吸うのにも理由があって蜜は栄養価がものすごくあるので、体が小さいマメハチドリでも栄養を蓄えやすいんです。
日本での生息地
実はマメハチドリはキューバの固有種でもともと日本には生息していません。
なぜか目撃情報がちょくちょく出てくるのですが大体がほかの昆虫の見間違いです。
もし本物のマメハチドリを日本で見たというのであれば個人で輸入したペットではないでしょうか?
ちなみにマメハチドリが日本の動物園で飼育されているのも聞いたことがありません。
以前に近縁種であるチャムネエメラルドハチドリが日本の多摩動物公園で展示されていましたが、現在は死んでしまったため展示はされていません。
なかなか日本で見ることは難しい状況です。ただ偶然に森の中などで遭遇したとしても気づかないような気もします。
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マメハチドリの卵
マメハチドリ自体最小・最軽量の鳥なんですがその卵もまた鳥類の卵の中で最小・最軽量なんです!
卵のデータは
長さ 6~5mm
重さ 0.3g
長さが6mmと書くとわかりにくいと思いますが、1円玉の直径が20mmなのでそれのおよそ四分の一です。
重さは一円玉の三分の一となります。
ちなみにダチョウの卵は長さが16cm、重さが1.5kgなのでそれぞれ26倍と5000倍となります。
もはや卵とわからないくらいの大きさですね、まるでミニチュアのおもちゃみたいです。
マメハチドリの卵の値段
マメハチドリはキューバの固有種で日本にはいないといいましたが、それなら卵を買ってそれを孵化して育てようと思っている方もいたんじゃないですか?
残念ながらそれはできません。その理由としてマメハチドリは、ワシントン条約という国際的に希少動物を保護する条約によって守られているからです。
それは卵と言えども同様で個人が観賞用やペットとして購入することはできません。
ただ、動物園なら保護という名目のもと購入することはできますがワシントン条約で保護されている動物はものすごく高い値段になります。
例えそれは小さな小さなマメハチドリであっても同様で、少なく見積もっても成鳥で数十万円、卵でも数万円以上はかかるでしょう。
実はこの高い値段もあって日本の動物園でマメハチドリを見ることができないんです。
確かにマメハチドリは小さくてかわいいですが、お客さんを呼ぶにはインパクトが少ないです。
動物園に来る方って大多数がライオンとかトラなど派手な動物が目当てで来られますが、マメハチドリを見に来る人ってどのくらいいるんでしょうね。
動物園の経営者の方もそこら辺を考えていて、なかなか「マメハチドリを購入しよう!」ってならないんじゃないでしょうか。
まとめ
今回は世界最小・最軽量の鳥マメハチドリについて書かせていただきました。
コインに乗っているマメハチドリがかわいくて「飼ってみたいな~」なんて思う方もいるとは思いますが保護動物なので残念ながらそれはできません。
日本の動物園で展示されているという情報もないので、今すぐに生で見たいという方は海外の動物園を探すしか現状ありません。
ただ日本でもマメハチドリの知名度が徐々に上がってきているので、今後展示してくる動物園も出てくるかもしれません。
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