オウム病の潜伏期間や感染経路・症状を解説!室内飼いが危険な理由とは?

オウム病は名前の通りオウムなどの鳥類に感染しますが人間にも感染します。オウム病はクラミジアというという微生物が細胞内に侵入して増殖することで感染します。

オウム病は世界中で発生しております。人への感染はほとんどが鳥との接触によるものです。特にペットとして鳥を室内で飼っている方は注意が必要です。

オウム病の概要

オウム病の原因となるクラミジアは細菌とウイルスの中間の性質を持っておりオウムから初めて原因菌を単離したことからオウム病という名前になりました。
オウム以外にもインコやハト・アヒルやダチョウまでもこの病気に感染します。

オウム病の症状

オウム病 症状 感染経路
オウム病は鳥と人でそれぞれ症状が異なりますので鳥を飼っている方は両方の症状を見るようにしてください。

鳥の症状

エサや水を口にすることが少なくなりやせてくる、下痢や呼吸困難などの症状が起きます。この症状が出て放置した場合1~2週間で死亡してしまいます。
治療には抗生物質が必要なので上記のような症状が出た場合は動物病院に行くことを強くオススメします。

人の症状

人の場合は風やインフルエンザに近い症状が出ます。38℃以上の突然の発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感などの症状が起こります。この症状が出たまま放置すると肺炎、呼吸困難、髄膜炎などの症状が現れます。肝臓や心臓などの内臓が炎症を起こして死亡するケースもありますので決して甘く見て良い病気ではありません。特に抵抗力の弱い子供や高齢者は重症化する危険性が高いです。

鳥を飼っている方は風邪やインフルエンザで病院を受診する場合医師の方に鳥を買っていることを告げてください。風邪やインフルエンザの薬ではオウム病は治療できないので重症化する危険性が高まります。

オウム病の潜伏期間

オウム病 潜伏期間
人の場合オウム病に感染して発症する潜伏期間は1~2週間と言われています。日本全国でオウム病患者は毎年約20件報告されています。しかし実際の患者数はこの数十倍と考えられており発症率は低い病気ながら注意が必要です。

オウム病の感染経路

オウム病 感染経路
日本国内の鳥類のオウム病の原因菌・クラミジア保菌率は20%と言われています。身近にいる鳥すべてが感染源になりうることから感染経路の特定は極めて困難です。
ただし、鳥を飼っている家ではその鳥が感染源になることがほとんどです。病原体のクラミジアは鳥のフンの中に大量に含まれています。このフンが乾燥して粉末状になり空中を漂い吸い込むことでの感染がほとんどを占めます。

オウム病は狂犬病のように予防のワクチンがありませんので日頃から鳥を観察して注意することが必要です。鳥かごの中をこまめに掃除したり鳥に触れた後は手洗いをする、鳥かごがある部屋は換気をするなどして予防することができます。

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