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カニクイザルはベトナム・フィリピン・インドネシアなどの東南アジアに広く分布して湿地帯に多く生息しています。
カニクイザルは雑食ですが名前の通りカニをよく好んで食べます。特に多く食べているのが生息域が広い沢ガニです。
カニクイザルの名前の由来は多くの学説が存在しますが有力なものは2つです。
(1)アイヌ語で「カニから憎まれるもの」という意味のカーヌクイから
(2)かみにくいカニを好んで食べる様子から「噛みにくいものを食う猿)が縮まった
以上2つが有力な学説ですがいずれにしろカニと大きな関連性がありますね。というかカニの天敵のような存在でしょうか?
カニクイザルはペットとして飼育できるのか?
カニクイザルは雑食であること、繁殖能力が高いこと、異なる環境への適応力が高いこと、人の生息域とカニクイザルの生息域が異なることから日本では特定外来生物に指定されており個人でのカニクイザルの飼育は残念ながらできません。
実際に動物園などから脱走したカニクイザルによって近隣の農作物に被害が出た事件も発生しています。
一般的には流通していませんので価格は一切わかりませんでした。ただカニクイザルは実験動物として広く使われていますのでそこまで高額ではないかと思います。実験用のネズミが一匹1000円ぐらいなのでカニクイザルは高くても数万円だと思います。
カニクイザルの特徴や生態
野生のカニクイザルは普通群れで行動しています。10~50頭の群れでサルたちは共同生活をしています。
生活のほとんどを森や藪の中で暮らし海や川辺に出るのは水際に生息するエサを食べるときぐらいです。夜になるとカニクイザルの群れは一斉に木に集まってそこで睡眠を取ります。
カニクイザルは名前の通りカニを食べますが、基本人間と同じ雑食なので気になっている果物を食べたり植物の茎、昆虫や小動物まで食べます。
カニクイザルは長い尻尾でカニを釣る?
果肉良いザルの有名な通説に「長い尾を垂らしてカニを釣り上げる」と言う話があります。
実際のところこの話はデタラメです。カニクイザルにそのような習性はなく、たまたま長い尻尾がカニに挟まれた瞬間を目撃したのではないかと言われています。
インドネシアの航空会社の機内誌で湿地帯でカニを釣るイラストがあったのがこの俗説が広まった原因です。
カニクイザルの知能は?
カニクイザルはテナガザルなどの他の類人猿に比べて高い知能を持っています。
タイの国立公園に生息しているカニクイザルの群れでは岩ガキやワタリガニなどの硬い獲物を石を使って割って食べる光景が目撃されています。
たかが石でも立派な道具です。道具を使用するという行為は高い知能を持つ生物にのみ見られる行動です。
また、カニクイザルは歯磨きも自分たちで行います。そこらに落ちている長い毛を使ってデンタルフロスのように歯間を掃除します。
またその行動を自分の子供に教えている姿も目撃されています。
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